フィリピン人に魅せられて 2007年12月07日

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30　アフター

ある金曜日の夜

「明日は休みだから」

って事で遅くまでお店に居るとリカが

「俊さん　お店終わったらミーナとケイと遊びに行く

いい？」

と聞いてきた。

「何処行くの？」

と言うと

「ディスコ～～」

と言うので

「フィリピン人はほんと踊るのが好きなんだな」

と思いながら「いいよ」と答えた。

「いぇへ～～い」

リカはとても喜んだ。

そして閉店時間になり私は3人のフィリピーナとディスコに出かけた。

このディスコはフィリピン人がオーナーをしてる様で
たくさんのフィリピン人とそれを狙うハイエナの様な中近東の外国人と
私の様なフィリピーナの財布にされた日本人が居た。

リカはこのお店によく来てる様で
オーナーや従業員とも親密そうに話していた。

リカとミーナは早速踊りだしたが
私は今までダンスなんてした事もなく

「踊ろうよ」

と言われても

「俺は観てるだけでいいよ」

なんて言い断っていた。

私が思うにフィリピーナって言うのは
下手であってもこういう時に踊ってみようとする
ノリが良くて楽しい男性が好きだ。

だから私の様なシャイな男は

「つまらない」

と思われるのがオチ。

ケイがずっと隣に座ってるので

「気使わないでケイも踊ってきな

せっかくきたんだから」

と言ったが彼女は首を横に振り

「ダンスはショータイムだけでいいです」

と笑った。

「そっか」

そして私とケイは飲みにはしった。

お互い酔っぱらいいつの間にか彼女が僕にモタれかかり。。。

私はそのままにして飲んでいたが
一旦休憩しに席へ戻ってきたリカに

「ホイ！　パルパロ（浮気）！」

と言われ

「パルパロじゃね～よ　　後俺には彼女居ないから
パルパロにならない！」

と返した。

「私彼女じゃないか？　冷たいな」

と言いながらも笑うリカ。

こりゃ脈無しだ。。。

フィリピーナは9割がセロサと言われる嫉妬深い生き物ですから
こういう時に怒らないで笑うって事で
ほぼ100％二人の関係が恋愛じゃない事が分かる。

まぁ　しかしこの頃の私は軽い恋愛恐怖症でしたから
あまり気にも止めませんでした。

お店を出る最後目覚めたケイが恥ずかしそうに

「ごめんなさい」

と言っていたのが少しだけ印象的でした。

結局それからも毎週金曜日か土曜日になると
彼女達の財布になりこのディスコに通った。

私自身も少しずつこの店で異文化コミュニケーションを取る様になり
知り合いも増えてきたし
そして何よりも毎回私の隣にずっと居続けるケイが
気になり始めていた。

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【2007/12/07 23:00】 | フィリピンと私の過去 | TRACKBACK(0) | COMMENT(2) |

31　寂しくないサヨナラ

2003年7月
リカのサヨナラが近づいていた。

しかしリカの場合は以前の二人のフィリピーナと違い
またこのお店に戻ってくると言うリクエストもあったし
それ以上に友達としてしか思ってなかったので
寂しさもなかった。

今までのサヨナラはフィリピーナも泣いたり切ない部分もあったが
彼女の場合はスピーチで

「は～い　皆さん　今日は私のサヨナラにきてくれてありがと！

頼んでないけど　へへへ　冗談

うれしいです！！

私日本で3キロふとた。

お客さんがたくさんたべさせてくれたから　へへへ

私日本の食べ物大好きです！

またすぐ日本戻ってくるからまたたくさんご飯食べさせてね～！」

と言いお客さん達も

「おい　ダイエットしてこいよ～！」

などと笑いながら言い盛り上がっていた。

まぁ　こうやってお客さんを楽しませるオーラや力が
彼女にはある。

「ね～　私帰ったらお店くるの？？」

「うん　行くよ」

「誰指名する？？」

「まだわからないよ　ずっとフリーかも」

「嘘　ケイ指名するでしょ？」

「えっ？　なんで？」

「だってケイもあなたの事好き

ディスコでラブラブしてた

リカもあなたの事好き　かわいそうな　わたし～

でもケイは友達だからいいよ」

と言う話になった。

フィリピーナは基本お客さんに指名チェンジをされるのは嫌いだが
その反面で仲が良い子との連帯感は強かったりする。

ケイとリカは元々仲が良かったし
昔の日本の言い方で言うなら同じ釜の飯を食った仲と言う事で
お許しが出たのだろうか。

こうしてリカはフィリピンに帰っていった。

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【2007/12/07 15:11】 | フィリピンと私の過去 | TRACKBACK(0) | COMMENT(2) |

32　微妙な関係

リカが帰った数日後私はケイを指名した。

ほんとは次の日にでも行きたかったのですが
あまりにもそれじゃ必死な感じがするので数日を開けた。

ケイは私の席に来ると恥ずかしそうに

「お邪魔します」

と座った。

ケイは以前指名してたルビーに似たいかにもフィリピーナって感じで
私はどちらかと言うとこの手の顔の方が

「フィリピン人」

って感じがして好きだ。

彼女がフィリピンに帰る日時も迫っていて
更にリカもまた戻ってくると言う事で
お互いの関係は微妙だった。

あくまで

「リカが居ない間の指名」

と言うのがお互いの中での暗黙の了解だったし
いつも誘い役だったリカが居ない事で
ディスコなどに行く事もなかった。

だけど何故かケイと話しているととても楽しいし
彼女の方もとても楽しそうと言うか幸せそうに思えた。

彼女は私の事をとにかくよく褒めてくれて

「なんで俊さんに彼女居ないかわからないな～」

「俊さんの彼女になる女は幸せね」

などと言ってくれた。

そんなある日フィリピンに帰ってたリカから電話があり

「来週日本戻るよ～！」

と言われた。

ケイもそろそろサヨナラの時期で

「これでケイを指名するのも最後かな」

などと思っていた。

「リカ　来週戻ってくるんだってね」

と言うと

「はい」

と少し寂しそうなケイ。

そして彼女は

「今週の木曜日デートしたい　いいですか？」

と聞いてきた。

「あっ　同伴？　いいよいいよ」

と言うと

「同伴じゃないです　私木曜日休みです」

と。。。

「えっ？　せっかくの休みなのにいいの？？

最後の休みなんじゃないの？？」

「はい　最後の休み

だから一緒にいたい」

そして私はケイとデートをする事になりました。

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【2007/12/07 07:45】 | フィリピンと私の過去 | TRACKBACK(0) | COMMENT(2) |

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